2024.11.19 御影の洋館 旧乾邸を見学しました

こんにちは。れもん館岸和田店アドバイザーのぼーちゃんです。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

 

先日、神戸市御影の山側にある洋館を見学してきました。

旧乾邸。現在は神戸市の所有になっていますが、元は乾汽船という会社を経営されていた旧財閥の方のお屋敷です。

毎年春と秋に数日間見学会を開いているのですが、事前の抽選制になります。

4回目の応募でやっと当選し見学できました。

さて乾邸です。完成は昭和11年頃なので、築88年ほど。

設計は渡邊節氏で、関西で多くの建築作品を残しました。

神戸の旧居留地の商船三井ビルや大阪市の綿業会館を設計しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイソな家のシンボル、車寄せから来客用玄関を通り中へ入ると、広い玄関ホールが。

北面の大きなステンドグラスから柔らかな光が入り、優美な曲線の階段とモザイクタイル風の床が印象的です。

この床材はタイルではなく、当時最先端の輸入品だったゴム製のモザイク模様。

ほとんど補修もせずにきれいな状態を保てているそうです。

豪華なシャンデリアが煌めく広い応接室。ご近所に住んでいた小磯良平画伯の絵(今は複製)が暖炉の上に飾られています。

床はヘリンボーン柄で、本物の持つ質感に圧倒されます。

ここから2階に続く階段の手すりは植物をモチーフにしたデザインがおしゃれです。

鉄筋コンクリート造の洋館は阪神大震災でもガラス1枚割れなかったとのこと。

隣にあった木造の離れは全壊して、今は見ることができません。

 

最初に案内の方の説明を聞きながら行動した後は、自由に見学させていただける時間もあって、名建築を堪能できました。

神戸の山手は高級住宅街のイメージがありますが、中でもJRの住吉駅より山手のエリアは

大正時代から昭和にかけて当時の関西の財界人が、良い住環境を求めて開発したエリアで「住吉村」と呼ばれ「日本一の富豪村」と呼ばれていました。

当時のお屋敷は、ほとんど建て替えが進んでしまいましたが、邸宅ウエディングの式場として利用されているところや

香雪美術館(現在休館中)として一部を見学できるところが残っています。

また機会を作って見学したいと思っています。

 

当社は大阪府岸和田市と阪南市に リフォームショールーム「れもん館」 

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